メタルフリー歯科治療
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メタルフリー(金属を使わない)歯科治療とは?
日本の多くの方が、自分のお口の中に金属の詰め物、被せ物を見つけることができると思います。
虫歯の治療をした後の「つめ物」、「かぶせもの」、「入れ歯」、 などには想像以上に様々な金属が使用されています。
殆どの方は、
「歯医者さんが患者の体に悪いものを使うはずがない」
「国が身体に害のあるものを認可するはずがない」
と考え、今まで歯科医院で治療を受けてこられたことと思います。
しかし、現実には日本の保険診療で認められている代表的な金属「12%金銀パラジウム合金」(銀歯)は、金属アレルギーや身体に与える影響から、世界の中で日本でしか使用されていない金属なのです。
また、歯科金属とガルバニー電流 電磁波などの関係から世界的にお口の中から金属をなくし お口の中に金属を使わない 「メタルフリー歯科治療」の流れは加速の傾向にあるのです。
金属アレルギー
日本の保険適用内歯科用金属
- ■アマルガム
- アマルガムの正式名称は「歯科用水銀アマルガム」です。
歯科治療用の水銀は、無機水銀が使用されていますが、無機水銀も有機化すると、メチル化水銀などに変質し、水俣病などの原因となった有害な水銀となります。
アマルガムは厚生労働省が認めている金属ではありますが、近年金属アレルギーやアトピー性皮膚炎 掌蹠膿疱症の原因になっているともいわれているためアマルガムを、使用しない歯科医院も増えてきています。
しかし、今でも普通に使用している歯科医院も多く、1970年以前に虫歯の治療をしたことのある方には、たいていアマルガムが使用されています。
アマガムはとても変質しやすい金属で、常に温かくて湿り気のある口の中では、劣化し腐食をしていきます。
また、熱い食べ物や飲み物が口の中にあるだけでも、溶出する可能性があるのです。
ある研究では、歯科治療に使用したアマルガムは3年以内に劣化の兆候を示し、10年後には、平均で総重量の約73%が減少すると報告されています。
その結果として、水銀の粒子や水銀の蒸気が体内に流出し、自覚のないままに吸収され、腎臓、肝臓、脳などに蓄積されていくようです。
- ■12%金銀パラジウム合金
- 「12%金銀パラジウム合金」は世界中で日本だけしか使用していない金属で、この金属が保険の詰め物として認められたのは、1960年戦後間もない頃からです。
当時、国は「銅亜鉛合金」を保険診療の中に組み込もうとしましたが、あまりにも生態に害のある金属だったため「歯科用金属規格委員会」は総医療費や日本の経済力からみて、貴金属に替わる安価な代用金属として開発された「12%金銀パラジウム合金」をもって許容限界とし、できるだけ早い時期に「金合金」へ移行すべきであることを委員会報告書で発表しました。
しかし…時は過ぎ、いつの間にかそのことは忘れ去られ、現代に至っているのです。
「12%金銀パラジウム合金」に含まれる成分は、金12%・パラジウム20%・銀50%・銅16%・その他2%(亜鉛、インジウ、イリジウム等)を含んでいます。
パラジウムは、金の耐摩耗性、銀の耐蝕性、耐硫化性という欠点を補うために使用されていますが、リンパ球幼若化テストという金属アレルギー検査では、約半数の人に陽性反応が出ます。
ドイツやスウェーデンでは、保健省が歯科業界に対して、「幼児及び妊婦に、銅を含有するパラジウム合金と、水銀・銀アマルガム合金を使用しない」という勧告を行ないました。
ドイツなどの医療先進国では、パラジウムが体に与える悪影響を考慮して、パラジウムフリー(パラジウムを含まない、パラジウム0%)の金属を使うことを強く推奨しており、外国製の日本向けの歯科金属のパンフレットでも、「この金属はパラジウムを含みません」ということをわざわざ謳っているほど、パラジウムは身体に良くないと広く認識されています。
- ■ニッケル・クロム合金
- ニッケルアレルギーのメカニズムは人間が出す汗の中の塩素イオンによりニッケルが溶け出され、皮膚炎を起こすというものです。
また、ニッケルが接触している部分だけでなく、血液に運ばれて汗の多い場所に湿疹を引き起こすこともあるようです。
このような金属が物を溶かす性質の強い唾液が存在する口腔内で、容易にアレルギーの原因になることは想像がつきます。
クロムの化合物は3価クロムと6価クロムが一般的に多く知られており、アレルギー性クロム皮膚炎を起こすのは、6価クロムです。
一般の人がクロムアレルギーを発症する事例として、皮製品の皮が皮膚に長時間接触し、かつ汗の多い、足、手首などで皮膚炎などの症状を起こすというのが見られます。
ビール、黒コショウなど、クロムを多く含む食品が原因のこともあります。
6価クロムのアレルギー性だけではなく、潰瘍の原因や発ガン性の疑いから、EUを中心として6価クロムを排除する動きが起きており、日本においても、対応が迫られている状況です。
一方、使用済み自動車や電子部品のクロメート皮膜が、酸性雨により溶解して皮膜中の6価クロムが土壌に浸透し、ひいては地下水が汚染されて、生活循環により人体への悪影響が心配されるに至るようになりました。
また自動車産業やエレクトロニクス産業等においても、真剣に6価クロム代替の処理剤をはじめ、6価クロム規制対策に本格的に着手し始めています。
このように6価クロムは発ガン性や接触アレルギーなどの問題から規制が厳しくなり、近年使用禁止になる傾向にあります。
- ■銀合金
- 銀製の食器やアクセサリーのように、銀は酸素によって酸化して錆びやすく、すぐに黒色になる金属です。
口の中という過酷な環境で使用すると、歯ぐきを黒く変色させたり、溶出の危険があります。
「銀合金」に含まれる成分は、銀70%・亜鉛12%・インジウム13%・その他5%(スズ、ルテニウム、アルミニウム等) 金属アレルギーを起こしやすい代表的な金属には、以下のものがあり「東京医科歯科大学歯学部アレルギー外来で歯科金属によるアレルギー発症を疑う来院患者 (5年間)にパッチテスト(閉鎖性単純皮膚貼付試験)を行い、成分金属別に陽性率を調査した結果、水銀(Hg)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)、クロム(Kr)、スズ(Sn)などの五大アレルゲンが高頻度でアレルギーを生じていることが明らかになりました。
ガルバニー電流
ガルバニー電流(ガルバニック電流)とは、異種金属が唾液を介して接触した時に流れる、微弱な電流のことです。 アルミ箔を噛むとビリっときたり変な感じがしますが、あれがまさにガルバニー電流です。
しかし、お口の中に金属存在しない方には、このようなことは全く起こらないのです。
ガルバニー電流が発生すると、金属が錆びるのを促進してしまうため、お口の内の金属は腐食せず生態親和性の高い金属で、なるべく同じ種類のものにするのが良いのです。
また、不定愁訴といわれている 不眠・イライラ・頭痛・肩こりなどと関わりがあり、自律神経のバランスを崩すともいわれています。
何故なら、心電図は心臓の電気を、脳波も脳で発生する微弱な電流を測定しています。
このような重要な臓器の間に歯が存在しています。
脳は微弱な電流によって体をコントロールしているので、人の体は電流の影響を受けやすいのです。
お口の中は脳に近くガルバニー電流の影響で脳からの指令が混乱してしまうともいわれています。
飛行機の離着陸時に、誤作動が起こさないように携帯電話やパソコン等の電気製品のスイッチを切るように、口腔内の電流の発生源も対処すべきです。
歯の金属の詰め物によって発生する電流が、許容範囲(ドイツでは3μA 89mV以上が有害とされている)を越えた時、脳や心臓をはじめ全身(頭痛、肩こり、膝や腰の痛み、胃痛、眼症状、耳症状、肝臓、腎臓、婦人科の症状、大腸、小腸など)に多大な悪影響を及ぼします。
「お口の中の金属が電磁波のアンテナに・・・」
お口の中に身体に合っていない金属が存在すると、電磁波を集めてくるということが多く報告されています。
歯に詰められた金属は、パソコンや携帯電話などの電化製品から発生する電磁波のアンテナとなり、身体に不調をもたらすといわれています。
電磁波過敏症と診断された患者さんの、お口の中の身体に合わない金属を除去すると、多くの症状が改善されたという報告も多くされています。
メタルフリー歯科治療
世界的に お口の中から金属をなくし お口の中に金属を使わない「メタルフリー歯科治療」の流れは加速の傾向にあるのです。
生態親和性が高く、見た目にも自然な歯科治療として、メタルフリー歯科治療が雑誌やマスコミで取り上げられる程になっています。
メタルフリー歯科治療では、口腔内にある歯科金属を除去してオールセラミックス(ジルコニア等)ハイブリッドセラミックス グラスファイバーなどの金属を使わない歯科材料に置き換えていきます。
お口の中の歯科金属にアレルギーがある方はもちろん、金属のつめ物やかぶせ物から金属イオンが溶出している方、異なる種類の金属が口の中にあることでガルバニック電流が発生している方、歯科金属が電磁波のアンテナとなってしまっている方にもメタルフリー歯科治療が有効と考えられます。
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